私たちの想い
ヨーロッパでは小さい頃から、個を尊重する文化の中で育ちます。「個を尊重する」というのは、自分の意見をきちんと述べることが起点となり、自分の気持ちや意見を他者に臆することなく伝え、また相手の意見や気持ちも聞きながら、折り合いをつけてコミュニケーションをとっていくことです。そのためには、自分の気持ちを大切にして良いこと、いい気持ちも嫌な気持ちも自分自身で受け止め、それを他者に伝えることの大切さとその術を身につける必要があります。
ヨーロッパではこういった教育が幼少期から当たり前のように行われており、この「ゆうきプログラム」も私の子どもがドイツの幼稚園で実際に受けたものがベースとなっています。 誰かと比べたり、他者からの承認欲求を満たすことで自分の存在意義を見出すのではなく、自分自身の存在を自分で大切に思える力、それこそが子どもたちが伸び伸びと幸せに生きていく力の根源であると私たちは考えています。
今回、「ゆうきプログラムを日本の子どもたちにも受けてもらいたい!」という私のアイデアに、ドイツや日本で子どもと関わるさまざまな方が賛同してくださり、日本人向けにアレンジした独自のゆうきプログラムが生まれました。日本の文化や社会環境を考慮した実践的な内容を通して、お子様の自分で自分の人生を幸せにしていく力を育むための素地作りができたら幸いです。
吉澤ひさこ
スタッフ紹介
吉澤ひさこ
代表・プログラム開発
ドイツ・デュッセルドルフ 在住。二児の母。お茶の水女子大学博士前期課程修了。ハインリッヒ・ハイネ大学博士後期課程在籍。専門は家族社会学。自身の子どもがドイツの幼稚園でプログラムを受けたことをきっかけに日本向けに「ゆうきプログラム」の開発&運営をスタート。
新井まりな
プログラム開発・講師
ドイツ・デュッセルドルフ在住。日独幼稚園教諭。日本で認定子ども園で勤務後、幼児教育の多様性を学ぶために渡独。現在はドイツにとどまらず北欧の保育についても視察を行う。日本では子どもの多様性に関する講演を行なっている。
メラニー・トム
プログラム開発・講師
ドイツ・メールス出身。デュッセルドルフ、ドルマーゲンの森の幼稚園、日本の保育園で働いた経験から、日本人の子どもに足りない自己肯定感を高める必要性を実感し、プログラム開発に携わる。現在はドイツ公立小学校教諭。
道園亜希(どうぞのあき)
助産師&ゆうきプログラム講師(日本で活動)
助産師として総合病院で多くの母子のケアに携わった後、幼少期から一貫した性の健康教育に力を入れたいという思いから大学院に進学。修士取得後は大学で教育と(看護・助産学)研究(性の健康に関する研究)に尽力し、2023年4月『出張専門助産院いりとりどり』を開業。
幼児期の子どもから小中高校生、大学生、大人まで様々な年代を対象に、楽しく&分かりやすく性を学べるワークショップや講演会を開催している。